足の裏湿布

体の器官と連動したゾーンを刺激

足の裏には、全身の縮図のように、体の各器官と連動したゾーン(反射区)があり、不快症状のある部分の反射区に刺激を加えると、その不快症状が改善してきます。

足の裏には脳につながる一種の受信機があると考えられており、足の裏への特定のゾーンへの刺激が脳を経由して体の各部に伝わり、治療効果を発揮するわけです。足の裏湿布療法は、小型の湿布を反射区にはることによって、刺激を長時間持続させ、効きめを高めるという実に簡単ですぐれた足の裏刺激法です。
この療法には、市販されている小型で薄手の湿布

などの商品名で市販されている) を用います。なお、足が冷えてしまってはせっかく不眠の反射区を刺激しても安眠できないので、不眠のためには「温感タイプ」の湿布を用いてください。このタイプの湿布は、6~5cmぐらいの大きさで、これを半分か4分の1に切って使います。こうして切った湿布を不眠症の症状に対応する足の裏の部位にはります。

はる前後に足の裏のその部分を軽く押しもみするとより効果的です。湿布をはる前は、足をきれいに洗って水気をふき取り、よく乾かしてください。

湿布は原則として毎日はり替えますので、不眠のために行う場合はおふろ上がりに行うとぐっすり眠れます。湿布をはがすときは、ゆっくりていねいに片方の手で押さえながら少しずつ行います。

足の裏はかぶれにくいものですが、体質的にかぶれやすい人は、貼る時間を短めにしたり、湿布をさらに小さめに切って使ったり、通気性のすぐれた湿布を選んだり、場合によっては貼るのを1日おきにするなどの工夫をしてください。

不眠に効く足の裏湿布

自律神経(意志とは無関係に内臓や血管などの働きを支配している神経) やホルモンの働きのバランスを整える足の裏湿布の貼り方をご紹介しましょう。

まず、市販の温感タイプの湿布をたて横に2等分して4分の1に切ります。これを、足の第一指(手でいう親指) の腹の中央に、たて向きに貼ります。湿布は同様に両足に貼ってください。

足の第一指の腹は、自律神経やホルモンの中枢をつかさどる脳の下垂体という部分の反射区にあたります。そのため、湿布を貼って刺激すると、自律神経やホルモンの働きが自然に調整され、不眠の改善・解消に役立つのです。足の位置は、肩こりや首のこりをほぐし、緊張感をやわらげて眠りに誘う反射区です。効果が出るまでに数日かかる場合もありますが、あきらめないで続けてみてくださヽ寝る前に湿布の部分を軽く押しもみしておくとより効果的でしょう。体にまったく害がなく、心地よい眠りを誘う方法としておすすめします。

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