起きている時間が長いほど熟睡できる
質のよい眠りとは簡単にいうとぐっすり眠れる熟睡のことです。適切な睡眠時間には個人差があり、大きく3つのタイプに分かれます。
一般的に、毎日規則的に6時間以下の睡眠ですむ人を短眠者、9時間以上睡眠をとらないとだめな人を長眠者、昼寝や居眠りが欠かせない人を過眠者と呼ばれています。
このうち、もっとも質のよい眠りを得られるのは短眠者といえます。というのは、人間の体が自然な睡眠の欲求に応じて、必要な睡眠だけを最初に優先的にとろうとするからです。この睡眠の欲求というのは、起きている時間が長ければ長いほど高まります。したがって、起きている時間が長いほど熟睡しやすくなるのです。
一方、長眠者や過眠者の人は、短眠者にくらべて起きている時間が短いので、夜間の睡眠欲求があまり強くわいてきません。そのため、熟睡感が得られにくいといえます。
昼寝や居眠りが欠かせない過眠者の人も、長眠者と同様、起きている時間が短く夜間の睡眠欲求が低いので質のよい眠りが得られにくい状態になってしまうのです。
加齢とともに一般的に眠りは浅くなりますが、ポイントはなるべく長く起きているようにして長眠や過眠を直すことです。もう1一つ大切なことは、寝起きのリズムを毎日正しくくり返すことです。
人間の生活リズムは、ついつい遅いほうにずれていく性質があります、努力してせっかくよい睡眠リズムができても、つい居眠りをしてリズムをこわし、夜眠れなくなることだけは避けたいものです。毎日同じ時間に寝起きする習慣をつけるようにしましょう。
午後9時~午前2時までが就寝時間帯
また、眠るための条件や環境の整備も大切です。一般的に、就寝時間帯は午後9時から午前2時の間といわれています。この時間帯の中で、自分の生活リズムに合った時間を探せば熟睡感も高められます。
また、年をとると多少の音でも熟睡の妨げとなります。音の刺激からできるだけ離れたところで眠るようにし、騒音のひどい立地に住む人は、耳栓や厚いカーテンなどを利用して防音するとよいでしょう。
寝具も寝心地のよい素材に変えてみたり、自分に合った枕を探したりなどの工夫が必要です。
眠りに入る前の精神状態も質のよい眠りを得るには重要なポイントです。心配事や悩み事は寝床ではできるだけ思い出さないようにして、穏やかな気持ちで眠りに入るようにしましょう。
質のよい眠り(熟睡)を得るためには、自分の体が求める自然な睡眠の欲求に応じて短時間で眠ることが大切です。
- 起きている時間を長くする
- 寝る環境をかえる
- 寝る時間と起きる時間を規則正しくする
この3を改善することでよい眠りを得られるはずです。
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