睡眠をとるのは毎日のことなのに、知らないことって結構あるかも。眠っている間に、私たちの体にはさまざまな変化が起きています。眠りのしくみを知って元気な体と心を取り戻しましょう。
朝起きたら、まずはカーテンを開けて朝日を浴びましょう。朝、一定の明るい光を感じるとメラトニンという眠りを誘導するホルモンの分泌が止まり、体内時計が朝仕様に切り替わります。太陽の光が切り替わる時のきっかけになるということです。
レム睡眠とノンレム睡眠
目が覚めた時、「よく眠れてスッキリした」と感じることや、反対に「よく眠れなくて体がだるい」などと感じることがあると思います。
毎日何気なく眠っているようですが、睡眠はレム睡眠と呼ばれる浅い眠りとノンレム睡眠と呼ばれる深い眠りの2種類で構成されていて、私たちの脳と体は別々に休んでいるのです。
眠りにつくと、まずはノンレム睡眠の状態になり、続いてレム睡眠に入ります。これらがセットになって約90分の周期で、ひと晩に5回ほど繰り返されて、朝の目覚めに至ります。
レム睡眠は浅い眠りで、身体は深く眠っているけれど脳が活発に動いている状態です。目覚めるための準備状態であるため、この時に起きるとスッキリ目覚めることができます。
〔特徴〕・・・まぶたを閉じていても眼球が動く、夢を見る、呼吸・脈拍が不規則
ノンレム睡眠は深い眠りで、脳がしっかり休んでいる状態です。身体の中では成長ホルモンが多く分泌され、免疫力を高めています。
〔特徴〕・・・眠りはじめてすぐあらわれる、夢はほとんど見ない、呼吸・脈拍が少なくなる
睡眠とホルモンの関係
成長ホルモン
成長ホルモンは、新陳代謝を促すとても重要なホルモンですが、午前0時頃に最も多くなるように体内で調整されているようです。
睡眠には、ノンレム睡眠とレム睡眠といわれる2種類がありますが、成長ホルモンはノンレム睡眠の時に多く分泌されます。
女性ホルモン
女性はホルモンの影響により、排卵前は睡眠時間が短く、月経時期や妊娠初期には長くなります。不眠になると、ホルモンの分泌のバランスが崩れてしまいます。
睡眠と体温の変化
眠りにつくと、脳は休息状態になります。代謝が低下し体内で生みだされる熱が少なくなるために体温が下がり、目覚める頃になると少しずつ上がってきます。
体温は活動量に合わせて変化し、だいたい、1日の中で午前2~4時頃が最も低く、午後4~7時頃が最も高くなります。
眠っている間に元気を取り戻す
夜ぐっすり眠れることで、私たちの体も心も元気になります。眠っている間に元気を回復します。
- 記憶力がアップする覚えた記憶をとどめるのも睡眠の力です。今日や過去に起こった出来事などを思い出として整理しています。眠っている間に、いろいろな情報を整理して記憶を定着させているのです。
- 疲労が回復するノンレム睡眠の時に脳の疲労を回復、レム睡眠の時には体の疲労を回復しています。眠ることで成長ホルモンが分泌されますが、その主な働きは身体の免疫力を高め病気やケガ、疲労を回復させることです。
- ストレスに強くなるストレスを受けた時、その軽減につながるのは徐々に客観性が生まれ気持ちを整理することができるからです。さらに、余計な事を忘れることでストレスを減らすために重要な忘却機能も発揮します。熟睡することで体が楽になるとストレスも受けにくくなります。
- 肌が元気になる新陳代謝が活発になり、細胞の修復を促すのも睡眠の大きな力です。肌や髪は毎日少しずつ新しい細胞に入れ替わりますが、再生を促すのは睡眠中に分泌される成長ホルモンのおかげなのです。
- 太りにくい体質になる睡眠不足と肥満は大きく関係します。睡眠が足りていると、食欲をつかさどるホルモンと食欲を促すホルモンのバランスがとれて、ドカ食いすることが少なくなり、太りにくい体質になります。
コメント