自分にぴったりの枕を選ぼう

枕は快眠とは切っても切れない関係にありますが、その起源は約1,000年以上も前だそうです。

枕の大事な役割には、次のようなことがあります。

  • 立った時の状態に近い、自然なS字カーブに身体をキープする。
  • 肩や首の筋肉に負担をかけない。
  • 全身の緊張が解ける。

本当に自分に合った枕というのは、枕をしていること自体を忘れてしまうほど、一体感があるといいます。
大切なのは、後頭部から首にかけてのカーブの隙間を埋めること。
デパートの寝具売り場なら専用の計測器があったり、ピローフィッターさんなど専門家のアドバイスも受けられるところがあるというので、興味がある人は行ってみては?

枕選びのポイント

枕は毎日使うものですから、長く使って月日が経てば自然とへたってきます。弾力やボリュームがなくなってきたり、枕の中に詰めてある素材が壊れて形が崩れはじめた頃が買い替えどきです。
素材や形はいろいろありますが、首や肩を優しくいたわりながら、ぐっすり快眠できる枕を選びたいですね。参考までに、そんな枕を選ぶ時のポイントを紹介します。

形・フィット感
一般的な長方形をはじめ、ウェーブ型、ドーナツ型、ハート型、ユニット構造型などがあります。
お店に行って選ぶ場合は、実際に枕に頭をあててみて、しっくりくる形と高さを吟味しましょう。

素材
枕の素材には、パイプ、ビーズ、低反発ウレタンフォーム、ポリエステルわたなど人工素材と、ひのきやよもぎ、そば殻、炭、フェザー(羽根)やダウン(羽毛)といった天然素材が使われます。
かためが好みならそば殻、ひのき、ビーズやパイプなどの枕がおすすめで、やわらかめが好みならポリエステルわた、羽根、低反発ウレタンといった枕がおすすめです。

通気性
好みもありますが、通気性が良いほうが熱がこもらないのでお手入れが楽です。吸湿と放熱で効果が実証されているのは、そば殻の枕です。そのほかに通気性がよいのは、ひのき、パイプ、ビーズ、羽根などです。人工素材のものだと、虫がつかなくていいという利点があります。

香り
香りのリラックス効果では、やっぱり「ひのき」が優れています。ポリエステルわたやパイプ、ビーズは基本無臭ですが、香りの成分を配合したパイプ枕はあります。
炭を使った枕には消臭効果があります。
低反発ウレタンは、使いはじめのにおいが気になるようなら、天気のよい日に天日干しましょう。

高さが合わない枕は自分で調整しよう

普段使っている枕がどうもしっくりこない、というように高さが合わないようなら、可能であれば自分で調整してみましょう。
枕が高い場合は、首に負担がかからないよう肩の下にタオルなどを入れて高くしたり、枕の位置を肩寄りに少しずらして、後頭部と首のカーブの隙間を埋めるようにします。逆に、低い場合には、枕の下に厚めのものを敷いたり、枕にタオルなどを巻きます。
また、既製の枕を使わずバスタオルを折り返して作るだけの枕なら、高さの調整も自由自在です。

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