眠る前の過ごし方は、質の良い眠りにつくためにとても重要になります。たとえば、寝る直前までパソコンやケータイのモニターを見ていたり、何かを食べていたり、眠れなくなるような行動をしていませんか?よく眠れずに悩んでいる人の中には、気づかないうちに自らしているそれらの事が原因となっていて眠れない人がいるかもしれません。自然な眠りへと身体を導いてくれる方法を利用しながら、セルフケアで、眠る前の準備を整えてみましょう。
眠る前には心も身体もリラックスさせて静かにゆったりと過ごすのがよいといわれています。しかし、最近では、仕事など昼間の忙しさから、夜になっても緊張がとれずリラックスすること自体が苦手だという人たちが増えているようです。そういった人は、夜になって布団に入ってからのほうが緊張感で眠れないという悩みを抱えています。そして、一度寝ても夜中に何度も目が覚めてしまったり、セットした目覚まし時計が鳴る前に起きてしまうこともあります。
そんなとき、良い眠りを得るには、無理にリラックスしようとしないことがポイントです。例えば、良いといわれているのは、キャベツの千切り、塗り絵や簡単なパズルなどをすることです。単純で集中できる作業をすることで、脳波がリラックスした状態になり、眠りに就きやすくなるそうです。ただし、行うのは就寝前の10分ほどが良くて、完成しないからといってやり続けるのではなく、時間になったらきっちり止めることが大切なのです。また、テレビやパソコンのゲームのような脳を刺激するものは絶対にいけません。
快眠を得るためには、お風呂の入り方にも注意しましょう。シャワーだけで済ますのではなく、お湯の温度は38℃~40℃のぬるめで、20分くらいゆっくり浸かります。これで、身体を休息モードに導く副交感神経が優位になります。熱いお風呂に入るのが好きな人もいるでしょうが、これでは活動モードの交感神経を刺激してしまうので、就寝前の入浴には向いていません。ただ、めまいや多発汗などの症状が出るようなら身体の水分のバランスが崩れているので、ぬるめのお湯の場合でも、無理してゆっくり入る必要はありません。
入浴後には、身体を冷やさないよう気をつけましょう。お風呂あがりに冷たいものをガブガブ飲むのは良くありません。そして、レッグウォーマーやおやすみ靴下などを着けて、内くるぶしから指4本分くらいの所にある三陰交(さんいんこう)というツボが隠れると、足が冷えるのを防げます。