布団に入っても眠れないから「寝なきゃ」と思うと、気持ちばかり焦って余計に眠れない・・・そんな人は、自分の睡眠の癖や状態を知って、よい眠りに近づきましょう。
寝始めはうとうと、やがて深い眠りへ。それから朝に向かって眠りはだんだん浅くなり、自然に目覚めへと導いてくれるのが、質のよい睡眠といえます。眠れずに悩んでいる人は質のよい睡眠を得るために、どの段階で睡眠の質が落ちているのか、その原因を知りましょう。
寝つきが悪い → 〔原因はあなたの生活にあるかも?〕
なかなか眠りにつけないと目が冴えてしまい、さらに眠れない、という悪循環に陥ってしまう入眠障害。寝る直前までテレビを見ていたり、パソコンや携帯メールをしていたりすると、脳が休息モードにならずに寝つけないことがあります。また、コーヒーや紅茶など、カフェインを多く含んだものを寝る前に飲むことも、眠りの妨げの原因となります。
夜中に何度も起きてしまう → 〔不安感やアルコールが眠りの妨げになっている〕
睡眠中に何度も目が覚めてしまい、再び寝るのに時間がかかる中途覚醒タイプ。ストレスによって不安があると、不安感から眠りが浅くなってしまうこともありますので、ストレスを解消することを心がけましょう。また、お酒が好きな人は夜寝る前に飲んで睡眠中にトイレに行きたくなることが多くなるので、それが原因でしょう。
早朝に目覚めてしまう → 〔行動開始時間を遅らせ生活リズムを整える〕
早朝に目が覚め、その後はうとうとするだけで眠れない早朝覚醒タイプ。これは、加齢やストレスが原因と考えられます。目が覚めて眠れなくなってしまったら、例えば布団の中で本を読んだりして行動開始時間を遅くして、生活のリズムを整えるのもひとつの方法です。ただ、物事に興味がなくなるなどの場合はうつ症状の可能性もあるので、専門医に相談しましょう。
寝た気がしない → 〔睡眠時間の確保に努力をする〕
よく眠れたという満足感がなく、目覚めた時に疲労感すら覚えて日中に眠くなってしまうタイプ。
中途覚醒や早朝覚醒によって眠りが妨げられたりして、睡眠不足であることが多いのです。
こういう人は、短い時間でいいので日中に仮眠をとるなど、意識的に睡眠時間を確保するようにしましょう。
昼寝、仮眠でリフレッシュする
昼間眠くて仕方がない → 〔睡眠は足りているのに急に眠くなる人は注意する!〕
睡眠不足ではないのに昼間眠くて仕方ない、仕事中に発作的に眠くなってしまうなどの場合は、睡眠障害の可能性もあります。ただ、このような症状があっても睡眠不足や不規則な生活、不眠症なども眠気の原因として考えられますので、まずは規則的な生活を心がけましょう。それでも改善しないようであれば、専門医に相談しましょう。