夜は大抵の人が毎日あたりまえのように眠っていると思いますが、眠る理由を考えたことはありますか?人はなぜ眠るのでしょう?そして、眠らないとどうなるのでしょうか?
私たちが毎日眠る理由
みなさんは、1日どれくらいの睡眠時間をとっていますか?
私たちの人生の4分の1から3分の1くらいは、眠っている時間です。人それぞれ長さの違いはあるでしょうが、眠りの時間は、どんな人にも欠かせないものです。それでは、私たちにとって眠ることはどうして必要なのでしょうか。
睡眠中の体は、ただ休んでいるだけではなく、体を守るために大切な働きをしています。脳を休ませたり、全身の代謝を下げエネルギーを節約する、また、昼間の活動で壊れた細胞を修復したり、体の免疫力をアップさせたりしているのです。
このように、睡眠の目的とは、脳と体の疲れをとって明日に備えてのメンテナンスをすることです。体の疲れというのは時間とともにある程度回復しますが、脳は、そう簡単にはいきません。大脳は、意識がある限りフル稼働しています。たとえば、グラスを持つ時の手の動きも、車の運転で信号が青になってアクセルを踏むのも、みんな大脳が指令を出しているから出来るのです。
大脳が疲れて間違った指令を出さないように休ませることが、睡眠の一番の目的だといえます。
眠らないとどうなる? 睡眠不足で起こる不調
仕事や遊び、食事など、日常の生活の中で、脳と体は一生懸命働いています。睡眠中は、そんな疲れた脳と体を休ませて、新たな1日をスタートさせるためのメンテナンスの時間です。まさに、今日の眠りは明日への備えといえます。ですから、睡眠時間が足りなくなると、体と心が回復しきれずに、さまざまな支障をきたし、不調が現れます。肥満、便秘、肌のトラブル、うつ、免疫力のダウン、学習能力の低下などにも、睡眠不足がかかわっている可能性が高いと考えられています。
人が眠らないとどうなるかというと、寝不足の時を思い出してみると分かりやすいです。頭がボーッとして集中力がない、やる気がでない、体がだるい、風邪をひきやすいなど、さまざまな支障をきたします。また、細胞や血液の新陳代謝も悪くなるので、見た目では、肌にハリがなくなったり目の下にクマができたりします。
毎日を健康に過ごせるように、自分に必要な睡眠時間を確保するよう心がけましょう。